ワイヤレスマウスを有線マウスと同等の性能・応答性にするために、これまで多くのファームウェアをテストしました。その中の1つに、現在のハイスピードモードよりもさらに優れた応答性を持つファームウェアを見つけることが出来ました。3389センサーと3395センサーを搭載した有線マウスとの比較テストでは、差を感じませんでした。
このファームウェアを競技用モードと名付けました。 競技用モードの消費電力はハイスピードモードと同じ(45時間連続駆動)ですが、競技用モードのファームウェア上ではStandard Mode(90時間連続駆動)には戻せません。 そのため、モード切り替えによる連続駆動時間を変更する事が出来ず、Motion SyncスイッチやLOD調整も利用できません。DPI、ポーリングレート、クリックデバウンスは、底面のボタンで調整可能で、A/Bドングルの切り替えも可能です。
これは多くのユーザーにとって一定の利便性をもたらすと思われますが、一方で競技用モードが提供するゲームパフォーマンスの違いが、対戦ゲームを行うプロプレイヤーに感じられるかどうかは分かりません。
そこで、esportsシーンでより繊細な反応を求めるプロプレイヤーに、ハイスピードモードと競技用モードの両方を提供し、テストしてもらいました。その結果、ほとんどの人が「競技用」の方がフィットすると判断し、「競技用」を選択しました。競技用には不便な点もありますが、XE Wirelessを使用しているプレイヤーには、この競技用を試してもらう必要があると考えています。さらに調整したところ、競技用モードのバッテリー駆動時間は45時間から50時間に延長されました
最後に、私たちはここで立ち止まることなく、探求を続けていくことをお約束したいと思います。より良いユーザーエクスペリエンスが得られるようになったら、ファームウェアのアップデートを行い、その経験を皆さんと共有したいと思います
機能 | 通常バージョン | 競技用バージョン |
駆動方法 | 3つの方法から選択可能 | 競技用モードのみ |
LODの調整 | High Low | Low |
駆動時間 | スタンダードモードでは90時間 High Speed モードでは45時間 (1000Hz Non-stop Movement) | 50時間 (1000Hz Non-stop Movement) |
バッテリー残量表示 | 4段階 | 上部LED点灯 (10%以上) |
充電中表示 | LEDが点滅します | LEDが点灯します |
満充電表示 | LEDが点灯します | LEDが消灯します |
ファンクションキー | 充電残量 / PageDown | 充電残量 |
マウス設定状況の確認 | 両サイドボタン+ホイールクリック | 無し |
A/B ドングル切り替え | O | O |
4段階DPI変更 | O | O |
4段階クリックレスポンスタイム | O | O |
三段階ポーリングレート | O | O |
競技用モード版と通常バージョン版の違いについては、下表をご参照ください。競技用モードをご希望の場合は、ファームウェアのインストール方法を下記に記載しています。ただし、競技用モード版を試してみて、通常バージョンの方が良いと思われた場合は、通常バージョンをインストールして復元することができます。